Microsoft SQL のデータ管理における課題

多くの企業が基幹業務でMicrosoft SQL サーバーを利用しており、重要な情報はそれらのデータベースの中に蓄積されています。これらのデータを適切に保護し、開発・テスト・分析のために活用するためには、複雑な仕組みを多くの費用を投入して実現するしかありませんでした。
これまでは、Microsoft SQL サーバのデータ保護のために、いくつかの単機能製品を人手をかけて運用・管理していました。
その結果、SQLサーバをとりまくインフラは、バックアップ、DR、BCP、テスト・開発、分析、といった機能ごとに独立性を高め、複雑なものになっていました。
アクティフィオとMicrosoft SQLサーバーの連携
本番データの複製である仮想データを維持するためには、Microsoft SQLサーバーのデータを取り込まなくてはなりません。アクティフィオは永久増分方式により変更が加えられた領域をブロックレベルで効率よく取得します。物理サーバー、VMware仮想マシン、Hyper-V仮想マシン、のいずれであろうと、Microsoft SQLサーバーのデータはアプリケーションレベルで一貫性を持った状態で仮想化されアクティフィオ内部に保存されます。差分ブロックの取り込みが完了すると、その時点のデータイメージがすぐに使用できる状態になると同時に、長期保存のために重複除外されたり、オブジェクトストレージに保管されたり、災害復旧の目的で遠隔地に送信されたりします。
アクティフィオが提供する即時アクセス可能なMicrosoft SQL サーバーの仮想データは、開発・テスト、分析、リカバリなどに利用されます。
アクティフィオを導入すれば、過去のバックアップ取得タイミングのデータに即座にアクセスすることができるようになります。アクティフィオが提供する仮想データは、リカバリ、移行、開発・テスト、分析など多目的に活用できます。
アクティフィオは、データ管理におけるセキュリティを保つための柔軟なロールベースの管理機能を提供します。これまでのように長時間を要するリストアによる「書き戻し」は不要で、数分でデータにアクセスできるマウント機能を活用することができます。
アクティフィオの仮想データは、iSCSI もしくはファイバチャネルを介してブロックデバイスとしてマウントすることが可能です。あらかじめサーバーを設定しておくことで、マウント時にサーバーを操作する必要はありません。クローン機能を使えば任意のストレージに仮想データをコピーすることもできます。
LiveClone 機能を使って、アクティフィオ内部に独立したデータの物理コピーを用意してマウントさせることもできます。LiveCloneは、開発・テストにおける集中的なI/O負荷への対応や、データマスキングのための領域として活用されます。
数分で完了する永久増分による高速バックアップ
Microsoft SQL サーバとの連携では、アクティフィオの二つのモジュールを導入します。一つはActifio Connector と呼ばれるメモリ、CPUの負荷が極めて小さいプロセスで、Microsoft SQL サーバを管理する役割を持ちます。もう一つは、Acitfio CBTと呼ばれる機能で、SQLサーバが書き込んだ(変更を加えた)箇所をビットマップに記録します。
永久増分にて変更されたブロックを取り込むときには、このビットマップを参照することで、システムに余分な負荷を与えずに必要なデータブロックのみを取り込むことができます。また、データ(変更済みブロックk)の取り込み時にはActifio Connector がMicrosoft SQL Server VSS Writer (SqlServerWriter)と連携することで、静止点を確保した永久増分バックアップを実現しています。
テラバイト超のデータベースの複製を数分で実現
アクティフィオで保存したバックアップデータはテスト、開発、品質保証、検収、分析などの目的でも活用されます。開発や品質保証のユーザーがオンデマンドで必要なデータを利用できるセルフサービスも実現可能です。
アクティフィオの仮想コピーは容量効率が高く余剰のストレージを必要としません。ワークフロー機能を使うと、仮想データベースを複数のテスト環境にコピーし、それぞれのMicrosoft SQLサーバをスタートさせるまでを自動化することができます。これまでのバックアップソリューションではデータベースの物理コピーを作成するのに数時間から数日を要し、ストレージの容量も場合によっては10倍以上を必要とていましたが、アクティフィオを使えば時間と費用を大幅に節約できます。
パブリッククラウドを使ったDRと オンデマンドデータベース複製
Microsoft SQLサーバ とActifio Sky は、AWS, Google, Azure, IBMをはじめとするさまざまなパブリッククラウド上で稼働させることができます。Actifio Sky はデータセンタもしくはクラウド上のデータを、他のデータセンタやクラウドにレプリケーションして保護することができます。
企業はActifio Sky を活用し、災害対策やデータベース複製の目的で、パブリッククラウド上のバックアップイメージをオンデマンドで活用することができます。オンデマンドで利用するパブリッククラウド上のMicrosoft SQLサーバとActifio Sky による迅速な仮想コピーは、高い投資対効果を企業にもたらします。
これまでの方法でテスト環境を構築すると、バックアップデータからのコピーに数日を費やすことも珍しくありませんでした。I/O負荷、CPU負荷の高い、長時間におよぶ環境構築プロセスは、クラウド活用の利点を損なうものです。