
SAP HANA のコピーデータ管理
SAP HANA データベースとアプリケーションのためのバックアップ・リカバリ

「特定のデータベースをリフレッシュして欲しいとの依頼が頻繁に寄せられます。 Actifio を活用することで、今では1時間以内に要望に答えることができるようになりました。」
IT プロジェクトマネジャー
概要
Actifio ソリューションは、SAP HANAデータベースのバックアップ、リカバリ、クローン作成、分析の全てに対応し、オンプレミスとクラウド両方で迅速なデータ活用を実現しながらコストを削減します。
Webinar with SAP and IDC:
Critical Capabilities for SAP HANA Data Management
企業は、バックアップ、隔地保管、DR、テスト/開発、受入テスト、分析、トレーニング、セキュリティパッチテストなどの目的で、SAP HANAインメモリデータベースのコピーを多数作成しています。
これらの全ての利用目的において、Activioソフトウェアは、スケーラブルなエンタープライズ品質のコピーデータ管理(CDM)ソリューションを提供します。 容量や構成にかかわらず、SAP HANAデータベースのバックアップと、コピーを、オンプレミスまたはパブリッククラウドで効率的かつ安全に管理します。
適用領域
SAP HANA バックアップ・リカバリの刷新

「パフォーマンス、規模、信頼性からActifioを選択しました。 現在、バックアップDRは、すべてのお客様のすべてのサーバーで常に100%の成功記録を持っています。」
– Geir Stenersen, CTO
CHallenges
フル・バックアップの繰り返し
多くのソリューションでは、SAP HANAの Backint API を活用したフルバックアップを、週に1回は取得しなくてはなりません。 これは、本番データベースのパフォーマンスに影響を与え、バックアップ時間と目標復旧時点(RPO)を増加させます。
長いリカバリ時間
これまでのソリューションでは、SAP HANAデータベースを任意時点の状態にリカバリするには、(1)SAP HANA Backintバックアップからのリカバリ、(2)SAP HANA増分バックアップの適用、(3)その後の SAP HANAトランザクションログの復元、を行わなければなりませんでした。 このリカバリには数時間、ときにはそれ以上の時間を必要とし、データベース管理者の多大な労力とストレスを伴います。
大容量DBのクローン作成時間とストレージコスト
開発、品質保証、受け入れテスト、分析、および、レポーティング作業には、本番 SAP HANAデータベースの忠実なクローンが必要です。 従来型のアプローチはデータの物理コピーの増加を招き、コピー待ちの時間とサーバコストが増大きいします。 さらに、データ・マスキングの自動化、セルフサービスでのデータベースクローン作成、ロールベースのアクセス制御は用意されていません。
パブリッククラウド対応の遅れ
ほとんどのベンダーは、AWS、Azure、GCP、IBMなどのパブリッククラウドでのSAP HANAのバックアップとリカバリをサポートできません。
Actifio がお手伝いします
VM、物理サーバー、またはパブリッククラウド上で稼働している マルチティア化された SAP HANA アプリケーション環境全体を、ものの数分でバックアップ、リカバリ、クローニングします。
RPO(目標復旧時点)の短縮
Actifio を導入すれば、SAP HANA のフルバックアップを繰り返す必要はなくなります。 特許取得済みのActifio Change Block Tracking (CBT) を活用して、永久ブロック差分バックアップを実行し、SAP HANA Savepoint API との連携でアプリケーションの一貫性を維持しながら、リカバリポイントを数分以内に短縮します。
リカバリ時間の短縮
Actifio独自のインスタントマウントおよびリカバリテクノロジーを使用して、わずか数分で50TBのSAPHANAデータベースをリカバリします。
自動化されたLog管理
SAP HANAのトランザクションログを15分ごとに取得し、自動ログ復元機能を使って任意の時点に回復します。
高性能
ファイバーチャネル、iSCSI、またはNFSを介してSAP HANAデータベースを即座にマウントし、高速にリカバリします。
マルチクラウドに対応
ハイブリッドクラウド、または、AWS、Azure、GCP、IBMなどのパブリッククラウドで、SAP HANAデータベース、VM、物理サーバーのバックアップ・リカバリを行います。
幅広い SAP HANAプラットフォームのサポート
(a) SAP HANA シングルコンテナ、(b) 1つまたは複数のテナントを備えたMDC、(c) 1つ以上のテナントを備えたスケールアウトMDC、(d) スケールアウトMDCローカルHA構成、をサポートします。
Actifio による SAP HANA のバックアップ・リカバリの仕組み
主要な機能
SAP HANA データベースクローン作成の高速化で、アプリケーションのリリースサイクルを加速

「アクティフィオチームは、時間をかけて私たちのビジネスの複雑さとビジネスモデルを理解してくれました。 彼らのサポートによって、マニュアル操作や、他の単機能ソリューションを利用することなく、個々のお客様のデータベースのコピーを素早く提供する、管理が容易なソリューションを構築することができました。」
– Kim Jacques, CIO, Sentry Data Systems
CHallenges
SAP HANA のテストデータをプロビジョニングするのに要する時間
事前の承認手続きが完了してから、本番環境からのデータ取込みとテスト用データの抽出を、手作業で実施します。 SAP HANA のテストデータをDevOps や分析用に提供するまでには、数日から数週間を要し、要員の待ち時間が発生し、業務サイクルが遅延します。
性能問題
一部のソリューションは、NFSを介して、追加のストレージを消費せずに SAP HANA の仮想データベースクローンをプロビジョニングすることができます。 ただし、ファイバーチャネルがサポートされていないためか、独自の重複除外処理が原因となって、パフォーマンスが低下します。
高いコスト
SAP HANA 仮想データベースクローンをプロビジョニングできる一部のツールは、SAP HANA DB 用のステージングサーバーを、常時稼働させておかなくてはなりません。 これは、コンピューティングリソースとデータベースのライセンスコストの増加を招きます。 さらに、ユーザーはバックアップとDR のために、他のソリューションを購入する必要があります。 これにより、ライセンスとインフラストラクチャのコストが増加します。
Actifio がお手伝いします
開発、QA、検収テスト、分析のために、マルチTB の SAP HANAデータベースのクローンをわずか数分で作成します。 アプリケーションのテストとリリース・サイクルを加速します。
SAP HANA DB のクローン作成時間を削減します
開発/テストや分析のために、取得済みバックアップデータを利用して、任意の時点の SAP HANA の仮想データベースクローンを即座に、必要なだけプロビジョニングします。
高性能
最高のパフォーマンスを得るには、ファイバーチャネルを介してSAP HANA 仮想データベースクローンをプロビジョニングします。 もちろん、iSCSI や NFS にも対応しています。
ストレージコストの削減
可用性向上のために、Actifio CDX クラスターを使用して、SAP HANA 仮想DBクローンが、DevOps や分析目的で、常にアクセスできるようにします
幅広い SAP HANAプラットフォームのサポート
さまざまな SAP HANA 構成での仮想DBクローンのプロビジョニングをサポートします。 もちろん AWS, Azure, Google, IBM などのパブリッククラウドにも対応しています。
ライセンス費用の削減
テストデータ管理、バックアップ/DR、DBクローン作成といった複数の目的に単一のプラットフォームとライセンスが適用されます。また、オンプレミスとクラウドの双方に置かれた Actifio アプライアンスをまとめて管理することができます。
セルフサービスにより CI/CD の実現
開発/テスト、検収テスト、分析の担当者は、セルフサービス方式で SAP HANA 仮想データベースクローンをプロビジョニングできます。 Actifioは、REST API を介して既存のCI / CDパイプラインに統合することも可能です。
Security
管理者は、ロールベースのアクセス制御(RBAC)、保管時の暗号化を指定し、Actifioワークフローによる機密データのマスキングを自動化できます。
Frequently Asked Questions.
SAP は一般にERPアプリケーションと呼ばれ、これまで Oracle、DB2、SQLなどのデータベースと共に利用されてきました。 SAP HANAは、SAPアプリケーションを実行するために設計されたSAP社の新しいインメモリ・データベースです。 SAP HANAはデータベースをメモリ上に展開するため、パフォーマンスが大幅に向上します。これは一般に、ディスク上でデータを更新する Oracle、DB2、SQLなどのデータベースよりも高速です。
SAP S4/HANA を利用するすべての企業は、本番系 SAP HANAデータベースの複数のコピーを作成します
DBAは SAP backint API 経由で取得したバックアップイメージをディスクにダンプします。
バックアップ管理者は、これらのダンプをバックアップストレージにバックアップし、長期保存、もしくは、DRの目的でリモートサイトに転送します。
開発/テスト、DevOps、分析、セキュリティの担当者には、テスト目的で本番SAP HANA の複製データへのアクセスが必要となりますが、
その都度コピーを作成することは、コピーデータの爆発的な増加につながり、インフラコストの上昇と運用負荷の増大をもたらします。 これらのSAP S4/HANA のプロビジョニングには数週間を要し、アプリケーションのテストとリリースサイクルが長くなります。
ActifioのVDPソフトウェアプラットフォームによるコピーデータ管理(CDM)で、このコピーデータの問題を解決します。
Actifioの料金モデルは非常にシンプルで、わかりやすいものです。 Actifio のライセンス価格はとてもシンプルです。管理対象となるソースデータの容量に基づいています。 たとえば、Actifioを使用して、10 TBのソースデータベースサイズを持つ5つの SAP HANA インスタンスを保護する場合、企業は50 TBのソースデータ用のActifioライセンスが必要になります。 企業は、このライセンスをプライベートクラウド、パブリッククラウド、もしくは、オンプレミスのいずれでも使用できます。
詳細については、ライセンスページを参照してください。
Actifio VDP(仮想データ・パイプライン: Virtual Data Pipeline) は、下記のActifio アプライアンスに搭載されている、特許取得済みのデータ仮想化のための基盤テクノロジーの名称です。
Actifio Skyは、Actifio VDPエンジンを実行する仮想アプライアンスであり、パブリッククラウド上のVMとして、または、VMware/Hyper-V 上のVM として稼働します。
Actifio CDS / CDXは、Actifio VDPエンジンを実行する物理アプライアンスで、クラスタ構成によって高可用性を実現しています。汎用の SAN ストレージと組み合わせて利用します。
Configurations | SAP SavePoint API | SAP BackInt API |
Single Container system (HANA 1.0) | Yes (Preferred) | Yes |
MDC: Multiple-Container Systems (HANA 2.0 ) with one tenant database | Yes (Preferred) | Yes |
MDC: Multiple-Container Systems (HANA 2.0 ) with more than one tenant database | Yes (Preferred)
with SPS 04 |
Yes |
Scale-out MDC : Multiple-Container Systems (HANA 2.0 ) with one or more tenant database | No | Yes |
Scale-out MDC: Multiple-Container Systems (HANA 2.0 ) with Dynamic Tiering | No | Yes |
Scale-out MDC Local HA (N active host + 1 or more standby nodes) | No | Yes |
SAP HANA System Replication as a high-availability | Yes | Yes |
SAP Support | SAP Supported | SAP Certified |
はい。 Actifioは、AWS、Azure、Google、IBM、Oracleなどの主要なパブリッククラウドをすべてサポートしています。 また、主要なパブリッククラウドのマーケットプレイスからも入手可能です。